警察がメンズエステ店を摘発し、経営者等を逮捕する理由の一つに「見せしめ効果」が挙げられます。違法営業を行うメンズエステ店の数は非常に多く、警察が全ての店舗を摘発することは現実的に困難です。そのため、警察は地域内で目立つ店舗をターゲットに定期的な摘発を行い、抑止効果を狙っています。

●摘発対象となりやすい店舗の特徴
目立つ店舗(過激店や有名店) 警察は摘発による社会的なインパクトを重視しており、勢いがあり注目を集めている店舗や収益性の高い店舗が優先的に対象となります。摘発後には「違法営業で多額の収益を上げていた」とニュースで報じられることで、他店舗への警告効果を強めています。

通報やトラブルが多い店舗 メンズエステ店はマンションの一室で営業している場合が多く、近隣住民や管理会社からの通報、または競合店舗や従業員とのトラブルが警察の関心を引く要因となります。通報件数が多い場合、警察としても対応を迫られることがあるため、結果として摘発対象になることがあります。

●摘発の運営体制
メンズエステ店の摘発においては、合同捜査本部が立ち上がることは稀で、基本的には各警察署の生活安全課が担当します。そのため、各警察署の管轄内で目立つ店舗や収益性の高い店舗が狙われる傾向があります。

  1. 内偵捜査がしやすい店舗の特徴
    警察が内偵捜査を行う際、顧客の行動や店舗の構造が捜査の難易度に影響します。

捜査が難しいケース
総戸数が多いオートロック付きの大規模マンションに店舗がある場合、特定の顧客を追跡することが難しく、内偵捜査が困難です。

捜査が容易なケース
アパート全棟を店舗として利用している場合や、目立つ場所に立地している店舗は、外部からの観察が容易で、内偵捜査の対象になりやすい傾向があります。

また、警察は顧客への事情聴取を通じて、店舗の実態を把握することもあります。利用後の顧客が特定しやすい環境では、さらに捜査が進みやすくなります。

  1. ネット上の情報が摘発リスクに与える影響
    警察は、インターネット上の掲示板やSNSを積極的に監視しています。これらのプラットフォームにおける違法行為を示唆する投稿は、捜査のきっかけになる可能性があります。

主な監視対象

ホスラブや爆サイといった掲示板
メンズエステ専門の口コミサイト
セラピスト個人や店舗のTwitter投稿
摘発リスクを高める要因

「違法サービス提供」や「性的サービス可能」といった投稿が多い店舗
セラピストやスタッフによる過激な内容のSNS投稿
これらの情報が蓄積されると、警察はその店舗に違法性があると判断し、内偵捜査や摘発の対象とすることがあります。