「チャイエス」というのは、「チャイニーズエステ」の略なんですよ。以前は、アジア系の女性たちがマッサージをしてくれるお店を「アジアンエステ」と呼んでいました。
そこには中国人や台湾人、韓国人、タイ人などが多く在籍していましたが、韓国エステやタイ式マッサージのお店が少なくなってきたこともあり、いつの間にか「チャイニーズエステ」や「チャイエス」と呼ばれるようになったんです。
チャイエスの遍歴
看板を設置した店舗型から徐々にマンション型へ
最近では、「チャイエス」と呼ばれるお店が、看板を設置した従来の店舗型から、少しずつマンション型へと変わってきているんです。これは、お客様のニーズが完全個室に移行してきているためです。
約15年前には、広めの店舗が多く、その中をカーテンで仕切っただけの「ちょっとした個室」がいくつも並んでいるスタイルが主流でした。でも、今ではそのようなお店を見つけるのが難しくなっています。というのも、カーテンではなく、背の高いパーティションのような薄い壁で仕切られている店舗が増えてきているからです。消防法の関係で、個室を仕切る壁の上部には少し開けた部分が必要なので、上が開いているのが特徴です。
そのため、最近では、最初から完全個室が整ったマンション型のお店が増えてきているんですよ。
隣の部屋の音や声が聞こえるは当たり前だった
2012年ごろまで主流だった店舗型のお店では、施術ブースが1つのフロアに4~5部屋ほど並んでいることが多かったため、お客さんとセラピスト、またセラピスト同士の会話がよく聞こえることがありました。
さらに、4~5つの施術ブースに対してシャワーは1つ、あるいは2つしかないことが多く、個室を出てシャワーに向かう際には、セラピストもお客さんも気を使い合っていました。
たとえば、「シャワーハイリマース」というカタコトの掛け声が必須でしたし、お客さんはシャワーブースに行く途中で他のお客さんと出会うのではないかと、ドキドキしながら歩くことが多かったものです。
ちなみにそのようあな店舗型のアジアンエステ数は減少しつつあります。
よきチャイエスの時代でしたね。