エステの歴史
エステの歴史

古より「美しくなりたい」と願い続けてきた人々は、自分自身に対し、これまでさまざまな美のアプローチを行ってきました。
しかし「エステサロン」のような第三者によるサービスが始まったのはごく最近だということを知っていましたか?

エステの歴史って、実はすごく古いんです!

エステティック(エステ)の歴史は、紀元前にまでさかのぼることができるんですよ。紀元前3000~4000年頃の地中海や古代オリエントでは、すでに女性たちが脱毛を行っていた跡が見つかっています。美容に対する関心が高かった古代エジプトの女王、クレオパトラも、紀元前30~40年ごろには脱毛をしていたことがわかっています。メイクと同じように、素肌を美しく保つためのエステも、当時の貴族たちにとってはとても大切なものでした。

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意外と浅いサロンの歴史

このようにエステティックの技術は古代から進化してきましたが、第三者が技術を提供する「サロン」が登場したのは、実はここ100年ほどのことです。初めてエステティックサロンを開いたと言われるのは、化粧品メーカー「ヘレナ・ルビンスタイン」の創業者、ヘレナ・ルビンスタインです。1902年、彼女はオーストラリアで「ヘレナ・ルビンスタイン ビューティサロン」という初の美容サロンをオープンしました。今では当たり前となった、個々の肌質に合わせたコスメや施術の選び方も、当時はとても革新的なアイデアでした。おかげでサロンは大変な評判となり、ヘレナ・ルビンスタインのサロンはロンドンやパリを含む世界中に広がっていったのです。

一方、日本で商業的なエステティック施術が取り入れられたのは明治時代のことでした。主に美容室でフェイシャルエステが行われるようになり、やがて「美顔術」として広まっていきました。

1970年代に入ると、全身の美容に焦点を当てたトータルエステティックが注目され始め、1980年代後半にはエステティック業界が急速に成長することとなりました。

変化するエステサロン

以前は一部の人々だけに利用されていたエステティックサロンですが、今では年齢や社会的な背景を問わず、多くの女性たちが定期的にサロンに通い、施術を受けるようになっています。

さらに最近では、男性向けやシニア向けなど、時代のニーズに応じたさまざまなエステサロンも登場してきています。